望月有懐
清泉映疏松
不知幾千古
寒月揺清波
流光入窓戸
対此空長吟
思君意何深
無因見安道
興尽愁人心
《読み下し文》
月を望んで懐い有り
清泉 疏松に映ず
知らず 幾千の古なる
寒月 清波に揺らぎ
流光 窓戸に入る
此れに対して空しく長吟す
君を思うて 意 何ぞ深き
安道を見るに因無く
興尽きて 人の心を愁えしむ
〔日本語訳〕
澄んだ川面は、まばらな松林を映して美しい。
この眺めは、いったい幾千年の昔からのものなのだろう。
さえざえとした月の光は、清らかな川の波間に揺らめいて、
流れるように注ぐ光が窓から射しこんでいる。
この眺めに見とれながら、私はむなしく声を引いて詩を吟ずる。
君を思う私の友情はなんと深いことなのだろう。
それなのに今、むかしの王子猷が戴安道をたずねた故事をまねするすべもなく、
浮き立つ心がやがてしずまると、私の心は悲しみに沈むばかり。
不知幾千古
寒月揺清波
流光入窓戸
対此空長吟
思君意何深
無因見安道
興尽愁人心
《読み下し文》
月を望んで懐い有り
清泉 疏松に映ず
知らず 幾千の古なる
寒月 清波に揺らぎ
流光 窓戸に入る
此れに対して空しく長吟す
君を思うて 意 何ぞ深き
安道を見るに因無く
興尽きて 人の心を愁えしむ
〔日本語訳〕
澄んだ川面は、まばらな松林を映して美しい。
この眺めは、いったい幾千年の昔からのものなのだろう。
さえざえとした月の光は、清らかな川の波間に揺らめいて、
流れるように注ぐ光が窓から射しこんでいる。
この眺めに見とれながら、私はむなしく声を引いて詩を吟ずる。
君を思う私の友情はなんと深いことなのだろう。
それなのに今、むかしの王子猷が戴安道をたずねた故事をまねするすべもなく、
浮き立つ心がやがてしずまると、私の心は悲しみに沈むばかり。

