清泉映疏松
不知幾千古
寒月揺清波
流光入窓戸
対此空長吟
思君意何深
無因見安道
興尽愁人心
《読み下し文》
月を望んで懐い有り
清泉 疏松に映ず
知らず 幾千の古なる
寒月 清波に揺らぎ
流光 窓戸に入る
此れに対して空しく長吟す
君を思うて 意 何ぞ深き
安道を見るに因無く
興尽きて 人の心を愁えしむ
〔日本語訳〕
澄んだ川面は、まばらな松林を映して美しい。
この眺めは、いったい幾千年の昔からのものなのだろう。
さえざえとした月の光は、清らかな川の波間に揺らめいて、
流れるように注ぐ光が窓から射しこんでいる。
この眺めに見とれながら、私はむなしく声を引いて詩を吟ずる。
君を思う私の友情はなんと深いことなのだろう。
それなのに今、むかしの王子猷が戴安道をたずねた故事をまねするすべもなく、
浮き立つ心がやがてしずまると、私の心は悲しみに沈むばかり。
- 2007/01/18(木) 22:28:37|
- 李白
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